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【多治見市】多治見市さん、非常事態宣言のなか「250人」規模の密状態を自ら形成

東京2020オリンピック・ボクシングで田中選手が、銅メダルを獲得しました。
多治見市でメダリストの誕生は初だそうです。
メダル獲得を祝して、多治見市は凱旋報告会を開催しました(先着250名)。

一方、岐阜県は十四日、新型コロナウイルス感染の急拡大を防ぐため、五度目となる県独自の非常事態宣言を発表しています。
県は今回、独自宣言を「オール岐阜『生命の防衛』宣言」と名付け、県内の全市町村長や医療、経済関係団体などの代表者の連名で出してもいます。
多治見市の行動は、岐阜県の宣言に沿っているのでしょうか?

オール岐阜「生命(いのち)の防衛」宣言
デルタ株による感染が急拡大中
現在、全国的なトレンドと同様、本県においても、新規感染者が急増し連日100人を超える水準に至りました。これに伴い、わずか6日間でステージ2から4の「感染爆発」状態となり、病床使用率もステージ2から3の「感染急増」状態となりました。
感染拡大の主な要因としては、「人流の増加」、特に夏休みに入って、若者をはじめとして「帰省、旅行、出張」といった、県をまたいだ行動が挙げられます。
このまま感染爆発状態に歯止めがかからない場合、8月中にも医療体制が崩壊し、救急搬送が滞るなど「救える命が救えない」災害級の事態に陥ります。
今こそ、自らの、そしてご家族の「生命(いのち)を守る」という、強い行動自制、いわゆるセルフ・ロックダウンが必要です。
今一度、基本的な感染防止対策の継続に加え、人との接触機会を極力減らす取組みを、「オール岐阜」一丸となって徹底しましょう。
県民の皆様、事業者の皆様と共に
基本的な感染防止対策(マスク着用、手指衛生、密回避、体調管理)を継続した上で、以下の取組みを徹底し、「人流を半減」させましょう。
「自宅療養者ゼロ」の維持・災害級の事態への備え
岐阜県HPより

多治見市内でも日に日にコロナ感染者数が増加しています。
ここ数日は、感染者も二桁を記録していたか、と思います。

習い事や学習塾、部活動など、最近では飲食を伴わない活動でも、感染が広がっています。
都市圏では、家と職場を行き来しているだけの人でも感染したことが報告されています。

メダリストの凱旋報告自体を否定するつもりは毛頭ありません。
凱旋報告は、オンラインや屋外でも可能です。
またコロナが終息した段階にでも盛大にやっていただきたいと思うのですが。

命は一つしかありません。
初のメダリストに感激のあまり、自治体自体が250人もの大規模で密状態を作ってしまうのはいかがなものでしょうか?