【岐阜県】岐阜県、全国に先駆け「GoToイート食事券」14日から販売再開は大丈夫?
時短解除等を受け判断…GoToイート食事券 岐阜県が14日から販売再開へ
岐阜県は去年12月以降販売を停止していた「GоTоイートキャンペーン」の食事券を、7月14日から販売再開すると発表しました。
食事券は1万2500円分を1万円で購入でき、県内の加盟店で12月15日まで利用できます。
県は感染状況や飲食店への時短要請の解除などを受けて、再開の判断をしたということです。
購入の申込みは、7月14日の午前10時から電話とウェブサイトで受け付けます。
1回の購入手続きにつき2冊までで、県は新型コロナの感染状況を鑑みて、1日当たりの販売数に制限を設けるとしていて、上限に達し次第その日の販売は終了するということです。
東海テレビの報道より
岐阜県内のコロナ感染者数は、最近10人未満に抑えられています。
東海三県では、愛知に次いで感染者数が多かった岐阜県ですが、最近では三重県より感染者数が減っており、コロナワクチン接種者数の増加が効果を上げていることが推察されます。
岐阜県が全国に先駆け「GoToイート食事券」を販売再開することの是非
① インドデルタ株など変異株の感染拡大
しかしながら、インドデルタ株など変異株の感染拡大は、今後の感染状況に大きく影響を与えることが予想されます。
② 愛知県や東京都など、他県からの流入のおそれ
愛知県の大村秀章知事は7月7日の記者会見で、新型コロナウイルスの感染者数が「底を打って増加傾向に入った」と述べておられます。
愛知県では7日、新たに85人の新型コロナ感染が確認されました。
1日当たりの感染者の数は先週水曜日より32人多くなり、前の週の同じ曜日を4日連続で上回りました。
大村秀章知事「水曜日は(感染者の)多い曜日ではあるが、明らかに底を打って、増加傾向に入ったと言わざるを得ないのではないか。」
名古屋テレビの報道より
そして、新型コロナ対策で11日に期限を迎える「まん延防止等重点措置」が解除された場合でも、愛知県全域での飲食店への時短営業の要請など、一部の規制を続ける考えを示しています。
岐阜県の古田知事は、以前、愛知県からのコロナウイルスの流入が多いとして、一体となって規制すべき、というお立場に立っていたのではないか、と思います。
今回は増加傾向に入った隣県:愛知県と一体とならなくて良いのでしょうか?
一方、東京都内では、7日新たに920人が新型コロナウイルスに感染していることが確認されました。
900人を超えるのは5月13日以来で、1週間前の水曜日より206人増えています。
③ 県民の命よりも経済が重要なのか?
漫画家のヤマザキマリ氏は山口周氏の書籍「自由になるための技術リベラルアーツ」でイタリアが都市封鎖した際に経済を悲観したご自身への夫の「金より人の命じゃないか」の発言を挙げ、イタリア人全体のカトリックの倫理観を紹介されています。
岐阜県民の命は、お金に換えられるものではありません。
④ そもそも「GoToイート食事券」は効果的か?
私は「GoToイート食事券」を使ったことがありません。
そもそも「GoToイート食事券」は飲食店の支援に効果的なのでしょうか?
ほかにも給付金等の支援がありますが、どの支援がどれほど効果的なのか、実証されているのでしょうか?
元々人気の飲食店ばかりが利する制度になってはいないでしょうか?
今一度、検討してから再開すべきと思うのですが、いかがでしょうか?
ちなみに、政府のGoTo事業に関して、著書「世界の潮流2021-22」の中で、大前研一氏は、エッセンシャルワーカーが使えない「利用上の不公平」や、参加できる事業者が限定され「納税者の立場からの不公平」を挙げ、 「愚策以外の何物でもない」と述べておられます。