岐阜県6市の飲食店に時短営業を要請
岐阜県は、2020年12月14日、6市の飲食店を対象とした、時短営業を要請しました。
新型コロナウイルス感染拡大を受け、岐阜県は14日、岐阜、大垣、中津川、羽島、各務原、瑞穂の6市全域にある酒類を提供する飲食店を対象に、営業時間の短縮を要請すると発表した。「第3波『年末年始』集中 緊急対策」として、県境をまたぐ不要不急の往来や大人数での飲食の自粛なども県民に求める。
時短営業の要請期間は今月19日から来年1月12日までの25日間で、各日午後9時から翌日午前5時までの営業自粛を求める。カラオケ店やライブハウスなども含み、対象は6市で計約7500店舗に上る。25日間全てで時短営業を実施した場合のみ1店舗ごとに協力金50万円を支払う。対象地域は、繁華街があったり、飲食店を中心としたクラスター(感染者集団)が確認された地域などで、各市長と協議して判断した。
岐阜新聞Web より
時短営業を要請が6市だけなのはなぜか?
岐阜新聞によれば、6市に限定した理由を、「繁華街があったり、飲食店を中心としたクラスター(感染者集団)が確認された地域など」と県は説明しています。
しかしながら、コロナ感染者数の総計は、羽島市・瑞穂市・中津川市は、他市町村に比べて少ないように見えます。
クラスターが最近発生した地域は、大垣市・多治見市・可児市でした。
また、中津川市・瑞穂市・羽島市に、繁華街はあまりないように思います。
そのため、県が示した理由では説明がつきません。
上記理由であれば、多治見市・可児市を含めないといけないように思います。
時短要請の時間・期間の是非
そもそも午後9時までの時短要請って何でしょうか?
飲食店だと9時または9時30分ラストオーダーで10時閉店とかが多いように感じます。
10時・11時に営業してる飲食店って言うとスナック・クラブなどが多いのでしょうか?
時短要請の期間は1月12日まで、となっていますが、本来年末年始って飲食店は閉まっているのでは?と思ってしまいます。
私的には疑問が多かった「時短要請の時間・期間」ですが、愛知県及び東京都も1月11日まで午後9時からの時短要請をしており、岐阜県の時短要請も他都県と比較し遜色ない内容でした。
岐阜県と愛知県との比較
愛知県の大村知事は15日午前、県の新型コロナウイルスの対策本部会議で、名古屋市中心部の一部の飲食店などに行っている営業時間短縮などの要請の対象地域を、12月18日から来月11日までの期間、愛知県全域に拡大する考えを表明しました。
こうした中、愛知県の大村知事は15日午前、県の新型コロナウイルスの対策本部会議で「オール愛知で取り組んでいかないといけないので、営業時間の短縮などの要請の対象地域を、年末年始は愛知県全域に拡大したい」と述べました。
NHK より
愛知県は名古屋市中心部の繁華街がある栄と錦地区の一部の飲食店や、カラオケ店に対して営業時間を午後9時までとするなどの要請を行っていて、12月19日からは対象地域を中区全域に拡大することを決めていた後での県全域拡大でした。
一方、岐阜県での時短要請は繁華街の一部ではなく、県全域ではなく、市町村の一部という非常に中途半端で、よく分からない地域指定をしています。
可児市や多治見市の飲食店や県議会議員さんは、このような岐阜県の飲食店に対する時短要請に異議を唱えないのでしょうか?
GoToトラベルは一時停止となり観光業者への補填もされていません。
それ以外の業界の人たちには、GoToへの恩恵は一切ありません。こうした人たちへの助成や補償にももっと目を向けてほしいと切に思います。
マスコミは、ただ発表をそのまま伝えるのではなく、おかしいところはしっかり突っ込んでほしいと思います。
岐阜県知事の説明責任が問われています。